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AI(人工知能)とVR(仮想現実)の技術革新の時代がきた。健康や家族といったプライベートなものから、教育、企業、金融など社会的インフラにいたる幅広い領域で革命的ともいえる変化が起きようとしている。これらの衝撃に耐え、延命するために知るべきことがある。私達の心の源泉と行末を知ることである。本書は、現在と近未来社会で中軸となる者達に、必要な知的武装を呼びかける。

テクノロジーの進化という、大海の嵐の中で多くの人々が混迷に陥っている。人々は海図と羅針盤を求めており、本書はそれに応えるべき内容となっている。ヒトの思考と意識という宝物のような存在は、どのような背景で生まれ、どのような特異性を持っているのだろうか?ヒト意識の模倣に始まった人工知能(や人工意識)にはどのような成立要件が必要なのだろうか?

こうした問いに、思想家も哲学者も脳科学者もプログラマーも十分な解答を開示していない。本書は鏡像や夢想や植物から、体動や虚像や視聴覚の連動から学び、そして地球の始まりから太陽系を超える旅を行い、私達の思考と意識を紐解いている。そもそも宇宙は生物や意識の発生のために準備されたわけではない。私達の知らない多くの異形・亜型を想像するべきである。

本書は、人工知能の可能性に、自身の頭脳を投資しょうとする若者に、自身の時間と資本を投資しようとする壮年に、また、既存の知識に飽き、新奇な知恵に飢えた高年に、哲学書や科学書を超えた意識論として登場する。

プロフィール

著者名 黒川 衛

1957年生まれ、北九州八幡で育ち、鹿児島ラサール高校卒業、長崎大学医学部卒業す。九州大学医学部第一内科入局後、内科臨床医となる。その後研究医として脳科学、脳解剖学を研鑽。長崎大学医学部教官時代(准教授)には、齧歯類の行動科学の教科書を制作し、マウスカラーアトラスと写真で見る脳実験マニュアル(羊土社)は、全国の主要な医科薬科系大学図書館全てに納品されている(202の大学図書館に所蔵(https://ci.nii.ac.jp/books/))。その後、臨床医としても、多くの提言を行い、初めて勤務医の全国組織を立ち上げ、全国医師連盟の創始者として活躍した。(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%A8%E5%9B%BD%E5%8C%BB%E5%B8%AB%E9%80%A3%E7%9B%9F)現在は、九州在住の内科勤務医として地域医療に従事しつつ、精力的に脳研究を行っている。医学部教官として教科書を製作し、医療政策提言組織立ち上げなどの経験があり、脳研究と社会状況に鋭い嗅覚を持つ現役医師である。

 

投稿日:2019年9月27日 更新日:

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